Brilliant Wingsから読み取れる碧音の願い
どうも、先日のWGPで買い取り3万くらいするカードを引き当てて、その金でデッキとリステの円盤を買った、山千璃癒です。
資本主義に負けた話は置いといて、3rdライブを、皆さん全力で楽しんでいて、現地に行ってない私も、皆さんが書く感想ブログでその熱をもらっております。
そうなんですよ。リメンバーズの皆さんが、それぞれの想いを、ブログ記事をたくさん書くようになりまして、文字書きとしてはうれしい限りです。この調子で、SSも書いてみませんか? 面白いですよ?
勧誘はさておき、今リメンバーズの中で密かにブログブームが起こっているので、自分も何か書こうかなと思いまして、今回は「Brilliant Wings」の歌詞解釈を書いてみました。
ステラマリスの曲作りはどうなってるの?
ステラマリスの曲は、「プロの作曲作詞家が制作しているらしい」(リステDD5話)です。曲も作詞も自分たちで行っているKiRaReとは、正反対なのです。だからこそ、KiRaReの曲は、彼女たちの想いをまっすぐ届けることができ、実際、12話のOvertuRe:は、観客やライバルの心を掴むことができました。
しかし、この解説を聞いても、私にはピンときませんでした。
なぜなら、ステラマリスの曲の中には、明らかに彼女たちの想いが感じられるものがあるからです。
作曲はともかく、作詞は明らかに彼女たち、それも式宮碧音が中心に書いたんじゃないかと考えられるものが多数存在します。
それを分ける境界線は、リアルでの2ndシングルSeacret Dreamと、3rdシングルBrilliant Wingsの間に引かれると、私は考えています。
Realizeは少し難しいというか、まさに境界線上にある曲といえるので、ここではひとまず置いといて、Seacret Dream以前と、Brilliant Wings以後にはどんな違いがあるのか、それは、作中の作詞方法だと考えられます。
おそらく、Seacret Dream以前までは本当にプロが曲作りをしていたのでしょう。作詞もすべて。だから、あの曲たちは、アイドルソングの定番である、ファンに向けた歌、ファンが自己陶酔しても違和感のない歌詞になっていると考えられます。
しかし、Brilliant Wings以降は、メンバーで、それも碧音が中心になって作詞をしたと思われます。曲も、主に舞菜に向けた歌、ファンが自己陶酔したら違和感がある歌詞になっていると考えられます。 作詞の仕方、内容が変わったことによって、音楽の方向性にも違いが出てきたんですね。
まあ、Time and Spaceは自己陶酔しても、違和感はなさそうですが…
とりあえず、この仮説を念頭において、歌詞を読み解いていきましょう。
過去と今を、そして願いを表す1番
break down to sing a song to you
break down free to be born again
出だしから英語… 焦らず訳していきましょう
「キミに歌うために打ち壊そう。再び生まれるために打ち壊そう、自由に」
なるほど。
ここでのキミは、おそらく舞菜の事でしょう。こう仮定すると、この曲の歌詞が一気に鮮明になります。
Brilliant Wingsの歌詞の解読鍵は、高尾校に転校した舞菜なのです。
そして、ここで気になるのは、自由にというワード。
これは、歌詞を自分たちで書くようになって、自由に気持ちを表現できるようになったからこそ、出てきたワードなのかなと。
時を 超えて掴み取る夢見て ちょっと 未来を描いたんだ
昔、碧音が踊り、舞菜はそれを真似ていた。そんな日々の中で、碧音はいつか、舞菜と一緒のステージに立つ夢を、未来を想像していました。
その夢は、舞菜が碧音の所属する、稀星学園本校アイドル部に入部して、一緒にグループを組み、プリズムステージで立つことで、叶うと思っていたと考えられます。
愛を 私なりに 探していたんだ ずっと 見つけるまで永遠に
碧音は自分なりの愛を探していました。その一つが、自分が歌い踊る背中を舞菜に見せる事。それでも、碧音は他の方法も探しているのです。
会いたくて 止めらんない 衝動が 激しくて 胸を打つから
高鳴る鼓動 歩むその先にほら
転校した舞菜に会えなくなって、会いたいという衝動が高まっていく。
その衝動をもって、歩む(歌い踊る)ことで、舞菜に会えるという解釈かと。
そして、サビの前半のこの部分が、舞菜への願いの中核です。
夢を魅せて 届けたくて 溢れ出す 想い吐き出して
受け止めてよね 私のこの声
夢は見るものではなく魅せるもの。そう気づいた碧音は、溢れ出しそうな舞菜への想いを、歌にのせて吐き出すから、舞菜には私の歌と想いを受け止めてほしい。
そして、次の歌詞の解釈がある意味一番悩みました。
どこにもない この景色を いつまでも 見させて このまま
おそらく、ここだけ文脈が違っていて、珊瑚に合わせてみると一番しっくりくるのかなと思います。珊瑚にとって、中学生アイドルの頂点に君臨するステラマリスのメンバーとして立つ景色は、唯一無二で、永遠に見ていたいものである。そんな気持ちが反映された部分かと。ここばかりは、意見が分かれそう…
目覚めたこの 翼はキミを目指し 羽ばたく
目覚めた翼は自分の想いを乗せた歌詞、それを舞菜に届けようと羽ばたく
舞菜への願いと叶える為の宣誓 2番
キミの 心掴み取り離さない きっと このステージ(場所)でまた会おう
私達に出来る事すべてを ずっと 探していくから
舞菜への願い。再会するなら必ずステージの上で。
リステにおけるステージは、正直に気持ちを届けられる場所。
今まで、踊りと歌で語り合ってきたからこその場所選びなんでしょうね。
そして、そのために出来る事、舞菜が戻ってきてくれた後にも、ステラマリスが出来る事を、探していく決意ですね。
単純に 止めらんない 感情を この歌に のせていくから
空高く手を 挙げ 心を歌おう
2番になって、より匂わせ具合が増してきましたね。ここまでくると、
「これからは自分の想いを歌にのせていくから」
そう、声高らかに宣誓しているように思えますね。
後、「止められない」という表現は、恋はフュージョンでも使われてますね。なので、そこから着想を得たのかもしれないです。
キミに届け 風にのって 夢見る背中をずっと見てて
「この想いは、風のように遍く伝わり、舞菜にも届く。舞菜は私の背中を見てきたから、これからも戻ってきてからもずっと見ててほしい」
ちなみに、風のイメージは、その後のLike the Sun,Like the Moonにも引き継がれます。
新たな景色 彩る色彩
ステラマリスが新しい景色を見るためには、それを彩る新たな色彩、舞菜が必要なんだと思わせますね。
その想いが 私達を 強く包み込んでくれるの
共に描き 新たな色を添える この手で
舞菜に戻ってきてほしいという想いこそ、ステラマリスが輝ける一つの要因、そして、今いる3人で力を合わせて、誰でもない私達で、舞菜という新しい色を加えたい。まさにこの歌詞はその決意ですね。
舞菜という色を加えたステラマリスの未来 Cメロ~
1番で、過去と今を振り返り、舞菜へ想いが届くよう願った。
2番で、舞菜への具体的な願いと、それを叶える宣誓をした。
ここからは、舞菜という新たな色を加えたステラマリスは、きっとこうなるだろうと、未来を歌った歌詞が多くなります。
輝きを集め 誰よりも 高く
ステラマリスは、ステージの上でファンからの声援を集め、どのアイドルよりも、高みに至る。
珊々の音を 立て舞い踊る光
瑠璃色に染まる 碧い空眺め
強く 誓った 絆は永遠に ずっと
ステラマリス4人の、名前の漢字が入っていますね。決して、決して珊瑚は舞菜が入ってくるまでのスペアなんかじゃないわけで、新たな色を加えてもなお必要な色なんですよ。
その4人は絆を強く誓い、永遠に切れることがないものになる。
ちなみに、Realizeに「キミと見てた あの空は今でも 同じ色をして鮮やかなのかな?」歌詞があって、「瑠璃色に染まる 碧い空眺め」は、前の歌詞に対して、前見ていた空を、隣で眺められたという返しになっていると考えることもできます。
動き出した 針はやがて 鐘の音と共に 姿をみせ
舞菜が本校を去って以降、止まっていた時間が、舞菜が再び碧音の前に姿を見せたことで、動き出した。
花咲き開く 奏であうメロディ
咲き誇るという表現は、式宮姉妹がよく使うものです。DESERT BLACK FLOWERでも使われますし、Blooming,Blooming!でも使われます。
原作に当たるストーリーで、舞菜は高尾校では咲けない。舞菜を咲き誇らせることができることができるのは私しかいないと、碧音は信じているわけです。
だからこそ、舞菜がステラマリスにいるから咲き誇れて、メロディを奏であえる。
ここまでが、舞菜が戻ってきたときに描きたい未来像です。
今この瞬間、胸に刻み まだ見ない明日へと飛び立つ
今抱いている喪失の悲しみも、胸に刻み付け、まだ見ない明日へ…
目覚めた翼はこの 翼は キミを目指し
羽ばたく
最後に伝えたいことの反復をして…
Break down free
自由に打ち壊せ。で締めと。
終わりに
いかがでしたでしょうか?
私の解釈は、ずいぶん碧音の、それも舞菜に対する感情について寄っていると自覚しているので、ぜひ、皆さんの意見も聞いてみたいです!
ステラマリスは宇宙です。私たちは宇宙のすべてを知っているわけではありません。なので、ステラマリスの曲を聴くときは、漠然と凄いという感情を抱くし、その奥深さ、不思議さが、ステラマリスの魅力なのでしょう。
今回はその中でも、Brilliant Wingsという星を考えただけに過ぎず、ほかにもまだわかっていない星が沢山あるのです。
だから、ステラマリスの曲を聴くときは、まずは感じるのみでいいのです。考えるのは曲を十分感じ取ってからにしましょう。
その時は、一緒にステラマリスという宇宙について、一緒に考えましょう!