Like the Sun,Like the Moonからも分かる碧音の願い
どうも、誕生日をいろんな方に祝っていただいて恐悦至極の極みな、山千璃癒(やまちりゆ)です。
そんな誕生日の前日に書いた、前回のBrilliant Wingsの歌詞解釈はいかがだったでしょうか?
思ってたよりも反響が大きかったみたいで何よりです。
あの後Twitterの方でいろんなコメントが見れて、皆さん歌詞考察に興味を持たれたみたいで、書いててよかったと思いました。
さて、今回歌詞解釈をしていく曲は、前回に引き続き、ステラマリスの「Like the Sun,Like the Moon」です!
Brilliant Wingsをやったら次はこれだろう、というわけでやっていきます。
この曲を解釈するのには、ものすごく苦労しました。
なぜなら、たびたび出てくる用語をどう取るかによって、解釈が変わってくるからです。
それに、前回のBrilliant Wingsは割と直球だったのですが、今回は変化球めで、かなり時間がかかりましたね。
さあ、というわけでやっていきましょうか。
その前に、Like the Sun,Like the Moonはどんな曲か改めて整理しましょう。
この曲は、リステDDの8話と12話でのプリズムステージで披露されました。
重厚なロックサウンドと、歌詞からなんとなくわかる宇宙をベースとした深い世界観。そして、それをステラマリスが堂々と歌いあげることによってできる、圧倒感。圧倒されるがあまりに、観客たちはコールも忘れ、魂が何処か遠いところに持ってかれるような曲。
そんなプリズムステージという大舞台の為に書き下ろされたといっても過言ではない、この楽曲ですが、果たして本当にプリズムステージの為の楽曲なのでしょうか?
なんとなくわかる世界観も読み解いていきながら、歌詞を読んで確かめてみましょう。
歌詞を読む前に
まずは前回のおさらい。
ステラマリスの曲は舞菜が高尾校に転校してから、ファンのために歌うアイドルソングから、舞菜のために歌う歌に変化したといいました。
そして、そのためにプロが作詞作曲をやっていたけど、歌詞だけは自分たちでやるようになったと、私は考えました。
Like the Sun,Like the Moonも、おそらくメンバー、それも碧音が中心になって作詞したと考えられます。
今回もこの仮説を念頭に歌詞を読み解いていきます。
次にこの歌詞を読み解く上での重要な概念、"朝"と"夜"についてです。
歌詞を読んでいくと、このようになっていきます。
朝は、ステージの上に立ち、歌って踊っている時。
夜は、舞菜が転校をして、悲しみを感じている時。
とりあえず、読む前はこういうふうな感じだなと考えてもらえればいいです。
1番「太陽の情熱と月の慈悲」
時めく気持ち伝えて 遥か海の星へと
時めく気持ち。それは碧音が、舞菜に自分の元へ戻ってきてほしいという想い。それを、本校アイドル部という銀河から、高尾校という別の銀河の海にいる舞菜に伝えようという歌いだし。
もうここからわかりますよね。舞菜の為の曲なんだなって。
たった一瞬だけで 心、体 震わす響き
ステラマリスって、本当に一瞬で私たちを魅了していきますよね。
ここでは、ファンへ届ける気持ちも忘れてはいないですね。
光も闇も纏い 魂さらけ出す舞台へ
アイドルとして観客に見せる光と、舞菜を失って取り戻そうと、もがき苦しむ闇も、全部背負って、自分たちが正直になれるこのステージで、魂をさらけ出して歌おうと、そういう気持ちが込められていますね。
時に妖しく微笑み 時に優しく見つめて あなたを逃がさないよ
ミステリアスな雰囲気を醸し出し、超越者として微笑むのと、慈愛に満ち、理解者として見つめる二面性。
前者がアイドルとしての式宮碧音。後者が普段の式宮碧音でしょうかね。
そして、あなたを逃がさないは、あなたは舞菜の事さしているので、まさにダイレクトアタック。
永遠に踊り歌え
アイドルとして、永遠に踊って歌い続ける。
それは舞菜に気持ちが届いてからも、ずっと永遠なのでしょうね。
Like the Sun その胸を焦がして感じさせよう 命を
全てを照らすまで
太陽のようみたいに燃え上がらせるのは、情熱ですね。
太陽のような情熱をもって歌を歌って踊り、胸を焦がすことで、再びステージの上に立たせようとする意志が見れますね。
感じさせよう命をについては、碧音は高尾校に行って、アイドルとしての道を失った舞菜は、死んだも同然の状態だと思っていると考えられます。
なので、舞菜が生きるべき場所はステージの上であり、再びアイドルとして、ステージの上で歌って踊ることで、命を感じようじゃないか。そういった意味ではないかと。そうじゃないとこういった歌詞は出てきません。
この時点の全ては舞菜の事を指しています。
実際、原作小説の方で、碧音にはたまに世界が舞菜とそれ以外という認知の仕方をする描写がありますから。
Like the Moon この瞳潤ませ抱きしめよう 朝まで
朝を照らすものが太陽だとしたら、暗い夜を照らすのは月の役目です。
夜は、舞菜が本校で虐げられ傷つき、転校をしていった。
そこで感じた悲しみに共感し、涙し、月の慈悲の光で、前が見えない道を照らしてあげよう。そして、再びステージに立つ朝まで、ずっと舞菜に寄り添おう。
ここでの解釈はさすがに自分の力だけではひねり出せなかったので、Twitterの方で意見を聞いてみました。
誰より美しい色で 誰より激しい愛で
満たすため地上に降りた 私たちはそう、導きの星
色のイメージはBrilliant WingsやRealizeでも使われています。
激しい愛は舞菜への止められない気持ち。
ところで、ステラマリスの名前が、聖母マリアからきている話は皆さんご存じでしょうか?
海の星の聖母(ラテン語でStella Maris)は聖母マリアの古来の呼び名でした。
この呼び名は、マリアがキリスト教徒の希望の印、導きの星としての役割を強調したものなのです。この呼び名をもとに、聖母マリアは、海を旅する人々の案内人、そして神と人間を仲裁するものとして信じられてました。
そう、導きの星です。
碧音の元から離され、暗く冷たい夜の海に放り出された舞菜。
そんな海で迷わないように、導いて、あるべき場所、とするイメージを、まさに自分たちのグループ名から取ってきたわけですね!
2番「遍く風と雨の二面性」
そっと願うだけでは 冷たい夜に涙するだけ
自由に奏でるために 強く希望を握りしめる
舞菜に戻ってきてほしいと願うだけでは、泣き寝入りになってしまう。
押しつぶされそうな喪失の悲しみを背負いながらでも、舞菜が戻ってくるという希望を握りしめ、舞菜と一緒にステージに立てる自由を取り戻す決意ですね。
誰も奪えない夢へ 誰も届かない場所へ
あなたを連れて行くよ
本校アイドル部って、実力主義なのですよ。
実力主義だからこそ、自分たちの実力で、もう舞菜に文句も言わせない場所を、部内に作ろうとしているわけですね。
そして、一緒にステージに立ち、アイドルの頂点を取ることは、誰も奪えない夢なんだ。もう、私の夢を、他の誰かに奪わせたりはしない。
永遠に踊り歌え
いちいちカッコいい……(2度目なので省略)
Like the Wind 華やかな香りを捧げよう 世界に
季節が変わるたび
私たちの魅力は、風のように遍く世界に広がり、季節が移ろっても、再び香りを届けよう。
ここは世界に向けた歌詞です。
世界に向けた歌詞です。
Like the Rain 喜びも痛みも もっと甘く味わえ
ここでの雨は、木々に水をもたらす恵みの雨と、台風のような厄災の雨の二面性を持っています。
つまり、恵みの喜びも、厄災の痛みも、自分の糧にして突き進めと言ってます。
七色の羽根の蝶は 揺らめいて蜜を探す
あなたを惑わせながら
リステップにおけるステラマリスの曲の使用色は、Time and Spaceを除いて、「赤、緑、青」の光の三原色が使われてます。いわゆるRGBですね。
RGBによって、さまざまな色を表現できるので、今回はその中でも一番わかりやすいイメージとして虹の七色なのでしょうね。
蝶のイメージは、碧音のキャラソンDESERT BLACK FLOWERでも使用されるものです。ここでは、魅惑のイメージですね。
蜜を探すという行為は、アイドルとしての養分を蓄える、つまる所、ステップアップの事でしょうか。
より高みに至る自分たちを舞菜に見せることで、舞菜に戻ってきてもらおうとしているわけですね。
私たちはそう、解けない迷路
解けない迷路は、一度入ったら抜け出せません。
つまり、今度こそは、あなたを逃がさないという強い意志を感じますね。
Cメロ~「念願の夜明け」
透明な朝 果てしない空を まっすぐに見上げ
曇りない透明な朝。それは、自分たちにも、そして舞菜に対しても、邪魔するものが無い朝が来たことを指します。
ついに、冷たい夜は明け、舞菜は戻ってきたのです。
その先に広がる空は、まるで富士山の山頂からみるような綺麗な空で、まだ、その先にも世界が広がっていて、上には上がいる事、私たちはここからがスタートなんだと、未来を感じさせます。
私達はやがて 熱い情熱に染まっていく 永遠に踊り歌え
そんな感傷に浸るのもつかの間、ステージの上で歌い踊りたいという気持ちがあふれ出てきて、永遠に踊り歌いだすのです。
ここからは1番と同じ歌詞なのですが、舞菜に向けた1番とは、違う意味をラスサビでは持つんだと思います。
Like the Sun その胸を焦がして 感じさせよう命を
全てを照らすまで
私たちが、こうして歌い踊れる喜びは熱を帯び、ステージの上で私たちは生きていると感じながら、観客にも、その気持ちを、どうしようもない昂りを感じてもらいたい。すべての観客を照らすまで。
Like the Moon この瞳潤ませ抱きしめよう 朝まで
ステージの幕が下り、いったん夜になる。でも、この夜は決して誰かが傷つく夜ではない。
今こうして再び、一緒のステージに立てた喜びに瞳を潤ませ、ステージでなくても舞菜を感じられるように、抱きしめているわけです。
再び、別のステージ、別の朝が来るまで。
誰より美しい色で 誰より激しい愛で
満たすため地上に降りた 嗚呼
私たちステラマリスは、どのアイドルよりも輝き、激しい愛をこの胸に秘めている。
それらを、今度は地上にいるファンたちにも分け与えようではないか。
私たちはそう、導きの星
私たちは私達を追う他のアイドルの、私たちのファンの、そして、新たに加わった舞菜の、導きの星なんだ。
1番の反復でもいいですが、そういった未来が、ラスサビからも読み取れますね。
終わりに
どうでしたでしょうか?
今回は太陽や月の訳に結構苦労して、他の歌詞も、なんとなくわかるんだけど、言葉にしようとしたら難しいところばっかりでした。
最初聞いたときは、この歌ヤバいとしか感じられませんでしたが、歌を聞きこんだり、リステの勉強をしていく中で、歌詞の意味を深めていくことができて、いい経験になったと思います。
次回はどうしようかはまだ未定です。
とりあえず、今日からLINEをやらないでおきます。(警察ゆるして)